2012年9月2日日曜日

高松で四国ブロック役員会を開催

9月1日、高松市で四国ブロック役員会を開催し、5支部から13人が参加した。10月20日開催予定の四国ブロック大会の最終調整と、松山支部が構想している「環瀬戸内海アフリカ会議」について話し合った。

四国ブロック大会は4県が持ち回りで開催してきた会議で、今回は高松市での開催が決まっている。残念なことに香川県は世界連邦自治体協議会に参加している自治体がなくなっているため、われわれ民間の世界連邦運動協会支部だけによる大会となる。

大会の目玉はセカンドハンド創設者、新田恭子さんの「あなたの手を、世界の誰かに」と題する講演。セカンドハンドは20年来、古着の販売で得た収益でカンボジアの学校建設を中心にアジア、アフリカに手をさしのべている公益社団法人。

大会宣言については、四国ブロックとして「反原発」と「領土問題」について独自のアピールを打ち出すことで合意した。

アフリカ会議については前回、5月の役員会でも概要の説明があり、四国ブロックへの支援要請があった。松山支部事務局長の足立進一さんからその後の議論の経緯について説明があった。

足立さんによると、アフリカ会議の構想は2年後にアフリカ連合(AU)の委員長を招請したシンポジウムを開催し、その翌年、環瀬戸内海でAU諸国展を開催し、期間中にAU諸国会議を開き、それぞれの国で世界連邦実現のための議会決議を促す。

なぜ、アフリカなのかという疑問に対して松山支部は「アフリカ諸国はすでに連合体をもっており、アジアは学ぶべき立場にある」と説明。

高知支部の松岡さんは「日本大会の記念イベントとしてAU委員長を呼ぶなら実現性がある」と述べた。伴会長は「構想があまりにも大きいのでイメージが湧きにくい。松岡さんが言うように日本大会の記念講演者としてAU委員長を招くのだったらイメージしやすい。AU委員長の講演とその後の諸国会議を分離したらどうだ」と提案した。

徳島支部の宮崎さんに「日本大会のイベント」については同調しながら、「反原発や領土問題など旬の問題と取り扱えばアピール性が高まる」と提起した。

足立さんは「本部が機能しない中で地方が動かないと世界連邦運動は前進しない」とアフリカ会議の開催の必要性を強調した。

松山支部のアフリカ会議構想について、四国ブロックでの合意は得られなかったが、日本大会の松山招致の中で実現する提案があり、半歩前進したともいえる話し合いだった。(伴 武澄)